2014年8月15日金曜日

持つべきものはロコの友

オデヲン座を中心に一大娯楽街だった伊勢佐木町三丁目。なんと吉本興業が大正11年から横浜花月亭、朝日座、寿館を経営していた。マネジメントのトップだった水上さんが地域活性化プロジェクトで横浜支社開設に動いているが、横浜花月亭以外の現在地が不明だと聞いていたので、きょう小中高同級の井上漆器店を訪ねたらほぼ一発で解明。写真は四丁目から三丁目を見たところ。持つべきものはロコの友。facebook|Likes:128 Comments:17

月刊「ヨシモト」に横浜花月亭は伊勢佐木町3-107、朝日座と寿館の現住所は不明とある。昭和15年の商店街図にはすでに横浜花月亭はなく、朝日座と壽亭の記載があるだけ。朝日座は現在パチンコ屋、寿館は立て替え中のビアゴ。
そして8/19、85年に区政50周年でつくられた中区史が届いた。昭和15年頃の記述で「大通を中心として横浜宝塚(馬車道)、朝日ニュース、花月映画、電気館、常設館、オデヲン座、朝日座(新興映画劇場)、世界館、帝国館、日活、大都館、敷島座、横浜歌舞伎座、それに少し場所がはなれて金美劇場、三吉演芸場がくつわを並べていた」とある。しかし時は開戦前夜、「華やかな興行界は、消えゆこうとする徒花でしかなかった。そして、興行界は、戦後にも、現在にいたってもなお戻ってはこなかったのである」と続いていたのが悲しい。