その後、人形の家に移って落ち着いて山崎さんの話を聴こうという企画。山崎さんとじっくり開港当時の話をしたいと思っていたので、ブッキングと資料づくりを買って出た。おそらくプロジェクターを使って話すより、参加者の手許に写真などがあって話す方が話しやすいだろうと、打合せの時に自宅にある資料のコピーを持参。その中から1859年の御開港横浜之全図などを使い、そのほか2、3の資料をこちらで集め、あとは山崎さんが用意した7枚の写真を使うことになった。
最初は、開港130周年や150周年で発行された立派な図説のコピーを何枚か配る程度でいいかと思っていたが、こうして素材がそろってみると、やはり小冊子 にしたくなる。表紙も自分で撮ったニューグランドのAD1927のレリーフや正面の階段の写真を使いたい、本編はあくまで山崎さん指定の参考写真だが、 ちょっとタイトルロゴなどで遊びたい、豆知識的なものも書きたい、と欲が深まってご覧のようなA5版中とじ8頁の小冊子になった次第。ちなみにロゴのひらがなは「imagine YOKOHAMA」を使用している。
今回、私がニューグランドで確かめたいのは、「日本の269色」のノートに も書いた「ニューグランド・ブルーは何色か?」である。高貴なロイヤルブルーに近いのだろうが、日本名の何色になるのか。また、「ホテル、ニューグランド の読点の意味は?」もこの際ぜひ知りたいと思い、予めコンシェルジュや広報に相談しておいた。また、人形の家で山崎さんの話を聴く縁もあるのでグランドホ テルとの関係を含め、表4(裏表紙)に雑学メモ的な欄をつくってそこに説明した。
さてさて、仕上がりにはちょっと自信はあるが、あしたの参加者と、何より山崎さんの感想が楽しみだ。こうして書いているうちに25冊の中面も刷り上がった。さぁ、あとは丁合して中とじホッチキスだ。