きのうはわが家ができる10年前に設立された放送批評懇談会の50周年記念式典と、第50回ギャラクシー賞授賞式に出席した。授賞式は報道活動部門の推奨委員をしているので、一般会費15000円、正会員5000円のところを無料にしてもらったからではない。今年の報道活動部門の大賞を受賞した南海放送の伊東英朗監督にぜひとも会いたかったからだ。
先日の審査会では推奨委員11人のほぼ全員が大賞に推したドキュメンタリー映画「放射能を浴びたX年後」だが、審査用のDVDは1時間以内と定められているために83分の作品全部を観ることができず、やっと今月15日に東京八重洲の関西大学東京センターで開かれる「地方の時代映像祭フォーラム」上映会で全容を確認できる。
原発の放射能汚染がさまざまに報道される中、1954年のビキニ環礁水爆実験のことも、なにより第五福竜丸以外に全国で1000隻の漁船が被曝していたことも忘れられようとしている。当時の被爆者に対する補償のいい加減さは、その根本的な考え方においていまも変わってないし、放射能汚染記録の機密文書が存在するその隠蔽体質も60年近く経つのに変わっておらず、この映画の投げかけるものは大きい。
授賞式にさきだち、放送批評懇談会の50周年記念賞がおかあさんといっしょ、山田太一氏、久米宏氏、NNNドキュメント、テビマンユニオンに贈られ、講演を一度もしたことがないという久米さんの話を1時間聞くことができ、テレマン受賞のお祝いに永六輔氏が車椅子でかけつけ、「遠くへ行きたい」のロケが近々実現するというグッドニュースも聞けた。最後にお土産として1000頁近い非売品「放送批評の50年」までもらってしまった。なお、テレビ部門ほかの大賞、 優秀賞などは http://www.houkon.jp/galaxy/50th.html
「X年後」は全国各地で自主上映会を開催していて、伊勢佐木町のジャック&ベティでも検討してもらっているが、残念ながらまだ確定はしていない。近々の予定などは http://www.facebook.com/x311movie?fref=ts 15日は東京八重洲だけど、わが神奈川県でスタートした「地方の時代映像祭」イベントでもあり、どなたでもぜひ(入館証準備のため電話だけしてください)。facebook|Likes:40 Comments:4