いくらキレイな印刷物でも(右のチラシを下のように使う予定だった)、4200×2800ピクセルの画像+HDスーパー(上の写真)のキレの良さにかなわないのは自明の理。だが、オリジナルのチラシが好みだったのでこだわってみたかった。手当てできるのはフリー画像で、全く同じトマトはないが、それならと、パキッと目の覚めるような画像に、いま一番のお気に入りのImagine YOKOHAMA書体をあててみた。これが奏効してオープニングとエンディングはかなりサマになった。毎月2回丸の内のマルシェに大船渡津波伝承館も参加して、津波映像と伝承館紹介ビデオを流しているが、その間に流れるマルシェ紹介CMのことだ。
肝心なのはその永島さんのコメントだが、一度言い直しただけの、ほぼ完璧な1分強のコメント、さすが第一線の俳優である。あとは少しコケ威しでどう遊ぶかだ が、現場でねらったとおり昼休みの一番人が多い様を20倍速で見せ、しかもそのラストあたりの人が切れたところにちょうど永島さんがいてくれた。撮った瞬 間「これはいける」という手応えがあったから編集は極めて楽しかったし速かった。やはりいい素材を扱うときはウキウキするものだ。
と ころが苦労したのが、先につくってあった伝承館用映像の10分や施設紹介ビデオの10分との一本化だ。このCMと2つの本編の音圧の差には困った。CMっ ぽくするためにそれなりのフリー音源と現場音+プロのコメントという音声は、本編を厳粛に、静かに、BGMも抑えてつくった分、圧倒してしまったのであ る。せめて音量を要所要所で2dBずつ上げるのがやっとで、結局全編にわたって整音し直した。
しかも一番気をつけなければならないのは、 BGMをつけない齊藤館長収録の被災したときの音とのバランスだ。齊藤さんのインタビュー、語り部さんのしゃべり、それらとBGMとのかぶりなど、思い入 れがあるためにどうしても不都合が聞こえてこないところがある。おまけにマルシェでは周りのノイズが混ざるので、あした現場で聴いてみて再調整せざるを得 ないだろう。
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