2013年6月27日木曜日

Take Notes | キレイに見えても所詮は…

女性の話ではない。丸の内地下通路で俳優・永島敏行さんが毎月2回開催しているマルシェのCM制作余話。「その人は、トマトをうちの子と呼んでいた」というコピーにインスパイアされ、チラシ印刷もキレイでそのまま使えると思っていたものの、結果はフリー画像の方がビシッと締まったというプロダクション・ノート。そんな追い込み作業できょうの古巣の株主総会は欠席。退任からちょうど一年という日のTake Notes。
いくらキレイな印刷物でも(右のチラシを下のように使う予定だった)、4200×2800ピクセルの画像+HDスーパー(上の写真)のキレの良さにかなわないのは自明の理。だが、オリジナルのチラシが好みだったのでこだわってみたかった。手当てできるのはフリー画像で、全く同じトマトはないが、それならと、パキッと目の覚めるような画像に、いま一番のお気に入りのImagine YOKOHAMA書体をあててみた。これが奏効してオープニングとエンディングはかなりサマになった。毎月2回丸の内のマルシェに大船渡津波伝承館も参加して、津波映像と伝承館紹介ビデオを流しているが、その間に流れるマルシェ紹介CMのことだ。

 肝心なのはその永島さんのコメントだが、一度言い直しただけの、ほぼ完璧な1分強のコメント、さすが第一線の俳優である。あとは少しコケ威しでどう遊ぶかだ が、現場でねらったとおり昼休みの一番人が多い様を20倍速で見せ、しかもそのラストあたりの人が切れたところにちょうど永島さんがいてくれた。撮った瞬 間「これはいける」という手応えがあったから編集は極めて楽しかったし速かった。やはりいい素材を扱うときはウキウキするものだ。

と ころが苦労したのが、先につくってあった伝承館用映像の10分や施設紹介ビデオの10分との一本化だ。このCMと2つの本編の音圧の差には困った。CMっ ぽくするためにそれなりのフリー音源と現場音+プロのコメントという音声は、本編を厳粛に、静かに、BGMも抑えてつくった分、圧倒してしまったのであ る。せめて音量を要所要所で2dBずつ上げるのがやっとで、結局全編にわたって整音し直した。

しかも一番気をつけなければならないのは、 BGMをつけない齊藤館長収録の被災したときの音とのバランスだ。齊藤さんのインタビュー、語り部さんのしゃべり、それらとBGMとのかぶりなど、思い入 れがあるためにどうしても不都合が聞こえてこないところがある。おまけにマルシェでは周りのノイズが混ざるので、あした現場で聴いてみて再調整せざるを得 ないだろう。


毎 月第2・第4金曜日に開催しているマルシェ、永島さんはCMで語ったとおり「土から一番遠い」ところで働いている人たちにこそおいしいものを提供したいと 言う。大船渡津波伝承館も、主に海産物だが地元に呼びかけて選りすぐりの特産品を提供しているので、金曜日に東京に出た折はぜひ一度お立ち寄りを。まずは YouTubeを見てやってください。2つの違いはフリー音源のBGMのみ。

YouTubeはこちら… 青空市場告知(AppleVer.) 青空市場告知(MusMusVer.)


facebook|Likes:43 Comments:1 Share1 Note|Likes:17 Comments:2

2013年6月21日金曜日

きょうから大船渡市の今を知る展示会

相模女子大学の被災地支援学生ボランティア委員会が、相模大野駅前ボーノで「大船渡市の今を知る展示会」をきょうから日曜日まで開催。

相模原市も大船渡市も銀河連邦共和国の仲間ということもあり、一本松の上部レプリカが相模原の工場で再生されたという縁もあり、tvk青木相模原支局長はいつも熱心につきあってくれている。

早くも9月に相模女子大が大挙して再訪するのに同行取材しようかという話に。各紙もほぼ来てもらっていて、本当にありがたい。tvkは21日18:00からの「ニュースハーバー」で。一本松特集は25日の「ニュース930α」で。
facebook|Likes:45 Comments:2 Share:2

2013年6月19日水曜日

Take Notes | 伝承館チラシ絶賛印刷中。

21日からの「大船渡市の今を知る展示会」(相模大野駅前ボーノ3階)で配ってもらう津波伝承館チラシ印刷が間に合わないので、atelierGERDAは大量出力中。来週の丸ノ内でお披露目する「青空市場」の長尺CMもどきの編集もはじめたところなので、MacBookAirで出力を指示し、iMacでビデオ編集しながら、サブモニターでインタビューをテキスト化するというフル操業中なのに、なぜか閑話休題でTakeNotes。
俳優の永島敏行氏が代表を務める青空市場。20年ほど前に秋田で米作りをはじめたが、自分は本当に農業を知らないなと思い、楽しく農業を伝えるにはどうしたらいいか考えたという。それは生産者と消費者が直接会うことだと思って10年近く前に市場を開いたそうだ。丸ノ内は日本の中心地だが、土から一番遠い場所でもある。豊かな土からできたおいしい野菜や果物などを、ここで働いている人たちに十分楽しんでもらいたいと思って市場を開設しているそうだ。

実はこの文章、字幕用に1分強のインタビューを書き起こしたテキストを使っている。テロップ化されたテキストを、ネット用にも使ってfbに出す。昔から一人でコツコツやっているのが楽しい人間だったが、今回も撮影からテキスト化にビデオ編集、果ては傍らでチラシ出力という、家内制手工業のデパートみたいな生活で、まさに至福の時である。

ただ、古くはビデオジャーナリストの危険性として独善が指摘されていたように、こういう報道以外の作業ですら、他人の目を通さない危険性を孕んでいる。出演者の言いたいニュアンスを曲げて伝えてしまう恐れから、小さくはテロップミスまで。ただ、いまは本当に便利になったもので、書き出したファイルが仮に数ギガあっても、無料の大容量ファイル置き場にアップロードしておけば、離れている関係者がほぼリアルタイムでチェックできるのだから、心がけ一つである程度の危険性は回避できるというもの。
さて、今回の仕上がりはどうなるだろう。2分強の単なるCMにはしたくないので、ビデオクリップ的要素もちりばめてみるつもりだ。津波伝承館 に善意で協力してくれているとはいえ、相手はプロの俳優だ。それなりの工夫で納得してもらわなければならない。来週前半にやりとりするビデオの完成度を上 げておくために、金土日曜日と飲み会が続くし、早めに追い込んでおかなければ。こうやっている間にチラシの片面が200枚刷れた。さぁ、編集に戻るとしよう。facebook|Likes:47 Comments:4

2013年6月13日木曜日

相模女子大でも大船渡市の今を知る展示会

大船渡津波伝承館の語り部育成で、クラウドファンディングのREADY FORがスタートしてますが、初動がいまひとつ。再三のお願いで恐縮ですが、無理ないところで是非ともご協力を。 http://readyfor.jp/projects/oft-tsunami-museum

ただ、応援の輪は確実に広がっていて、相模女子大学の被災地支援学生ボランティア委員会は来週6/21〜23に「今を知る展示会」を、相模大野駅前の大型商業施設ボーノで開催してくれます(写真は齊藤館長にポスターを渡している山根委員長)。
facebook|Likes:64 Comments:9 Share:3


2013年6月11日火曜日

放送批評懇談会50周年記念イベント

放送批評懇談会イベントに来ていただけませんか?
下記50周年記念イベントで、特に報道活動部門が苦労してます。今月22、23、29、30日各日200人強のキャパに対して、23日の報道活動部門は90人と苦戦。懇親会だけ2000円の有料ですが、各日、各部門とも夕方までのプログラムは無料です。ぜひ千代田放送会館にお越しください。

日時:6月23日(日)13:00〜18:00
開場:千代田放送会館
プログラム:ギャラクシー大賞に輝いた調査報道・キャンペーン
      鳥越俊太郎キャスターほか各番組制作者がゲスト出演
13:00〜札幌テレビ「がん患者、お金との闘い」をめぐる一連の報道
15:30〜テレビ朝日 ザ・スクープスペシャル「告発!警察の裏金疑惑」シリーズ
18:15〜(有料)ゲストを囲んでの懇親会
事前申込み・そのほか各日の詳細は: http://www.houkon50.com/
 
facebook|Likes:47 Comments:12 Share:20

2013年6月7日金曜日

Take Notes | 誕生日につぶやいて候。

現役を退いたから減るだろうと思ったメッセージだが、ほぼ変わらない多さで、仕事ではない人との縁に支えられていると実感し、とてもありがたく思っている。会社を離れて勝手し放題の一年だったから、きょうはある決意を持って神妙にTake Notes。

ノー トに少しまとまった文章を書くようになって気づいたが、いままでの自分のfacebok投稿は直感的で反射的で発作的で、いわば早漏じゃないかと思う。もちろん世の中、一昔前に比べて一市民が発信すべきことは無限大に広がっているし、その刹那しか発せられないつぶやきが大事であるのを承知で言うが、自分でも書いたことを忘れるような言葉の浪費をしてはいけない。そもそもチホーに向かってばく進中なんだし、もうリアルな方では用をなさなくなったのだから、せめてこっちの方でチローと言われるまで鍛錬すると、決意をこめてつぶやき候。


というのも、2歳下で誕生日が同じ山田忠さんは還暦誕生日前日のきのう、「これからの10年は人の役立つ、社会に貢献できる、そんな時間を作ってゆきたい。その10年に向かって(50代)最後の一日をしっかりと過ごそう」と決意を述べておられた。さすが老舗の社長である。当方、おおいに反省したが、次元の低いソーロー話になったという次第。http://ameblo.jp/ta-yamada/entry-11546028696.html
 

では、なにが私にできるのか。横浜関連の220冊の本と雑誌はいずれどこかに寄贈しようと思っているので、その目録化(自炊まではしない)、さらにジャズのアナログ盤は70枚しかないが、ちぐさとh.イマジンに引き取ってもらおうと思っているので、そのデジタル化だ。きっちり一日一冊&一枚でなくても、1年間でジャズ以外でも残すものはデジタル化でき、体積的にこの本棚一つ分以上は確実にダイエットできる。さてと、では右上からスタート。野原卓・研究会幹事編集の「アーバンデザインセンター」と、穐吉敏子=ルー・タバキン・ビッグ・バンド「孤軍」。でも、これからBankART1929のコレヨコagainに出席するので実際の作業は帰ってきてになる。きょう6/7から8週間、金曜の夜は北澤猛さんの教えを復習しながら横浜の都市計画を考えることにしていたからで、初日からきょう中に作業が完了するか心配。facebook|Likes:57 Comments:7

2013年6月4日火曜日

Take Notes | ギャラクシー賞

アンテナを見上げることをしばらく忘れていた。隣家がスカイツリー完全移行や電波の日の記念でもなかろうがUHF1本だけになっていたので、青空にすっくと立つ姿を撮影してみた。手前のわが家の木も40年経ってずいぶんと高くなったものだと感心してTake Notes。

きのうはわが家ができる10年前に設立された放送批評懇談会の50周年記念式典と、第50回ギャラクシー賞授賞式に出席した。授賞式は報道活動部門の推奨委員をしているので、一般会費15000円、正会員5000円のところを無料にしてもらったからではない。今年の報道活動部門の大賞を受賞した南海放送の伊東英朗監督にぜひとも会いたかったからだ。

先日の審査会では推奨委員11人のほぼ全員が大賞に推したドキュメンタリー映画「放射能を浴びたX年後」だが、審査用のDVDは1時間以内と定められているために83分の作品全部を観ることができず、やっと今月15日に東京八重洲の関西大学東京センターで開かれる「地方の時代映像祭フォーラム」上映会で全容を確認できる。
原発の放射能汚染がさまざまに報道される中、1954年のビキニ環礁水爆実験のことも、なにより第五福竜丸以外に全国で1000隻の漁船が被曝していたことも忘れられようとしている。当時の被爆者に対する補償のいい加減さは、その根本的な考え方においていまも変わってないし、放射能汚染記録の機密文書が存在するその隠蔽体質も60年近く経つのに変わっておらず、この映画の投げかけるものは大きい。

授賞式にさきだち、放送批評懇談会の50周年記念賞がおかあさんといっしょ、山田太一氏、久米宏氏、NNNドキュメント、テビマンユニオンに贈られ、講演を一度もしたことがないという久米さんの話を1時間聞くことができ、テレマン受賞のお祝いに永六輔氏が車椅子でかけつけ、「遠くへ行きたい」のロケが近々実現するというグッドニュースも聞けた。最後にお土産として1000頁近い非売品「放送批評の50年」までもらってしまった。なお、テレビ部門ほかの大賞、 優秀賞などは http://www.houkon.jp/galaxy/50th.html

「X年後」は全国各地で自主上映会を開催していて、伊勢佐木町のジャック&ベティでも検討してもらっているが、残念ながらまだ確定はしていない。近々の予定などは http://www.facebook.com/x311movie?fref=ts 15日は東京八重洲だけど、わが神奈川県でスタートした「地方の時代映像祭」イベントでもあり、どなたでもぜひ(入館証準備のため電話だけしてください)。facebook|Likes:40 Comments:4

2013年6月2日日曜日

大船渡津波伝承館建設支援ライブVol.4

6月1日の支援ライブのプロデューサーS木さんは写真家の娘なのにスクリーンのジェンクスさんと一緒に撮せとか、ダメなら合成でもとか、無理難題の集合写真を要求。そのほかは無事記録できた64枚をPicasaに置いた。http://picasaweb.google.com/116435501238718872456/130601Vol
早速、出演者のAreareaの二人からは「写真を私のページでもpickupして使わせて頂きました♪ いつも素敵な写真をありがとうございます^^」「とってもとっても素敵なアルバムなので、シェアを。写真なのに、音が聞こえてきそう!!  ライブの様子が愛いっぱいの視点で見ることができます。よかったらのぞいてみてください。福島「福」館長、ありがとーーー!!!」とのコメント。「Rinoさん、まいど! 使ってもらえて光栄。"止まったままの針が もう一度時を刻みだす”のあとに納得してなかったみたいだけど、5千年先の未来に残るようとことんこだわって、うたい継がれるものにしてください」「Yukiさん、シェアまでしてもらって恐縮至極。”音が聞こえてきそう”ってほめすぎよ、私の腕じゃない。みなさん被写体がいいからです」と返信。facebook|Likes:42 Comments:7 Share:1