2023年6月21日水曜日

24 Seasons 夏至/靫草

子どものころ地球上の木や草の葉っぱの数を知りたがるヘンな子だったが、長じて億(0が8個)よりはるか上にこれ以上はない #無量大数(0が88個)なる単位があると知った。——冬に発芽した草が深緑を逆走するように枯れていくさまの #乃東枯(なつかれくさかるる)には、いにしえの人の優しい目を感じるが、これは #夏至 の初候にあたる #七十二候 の名で、漢方薬でもある #靫草(うつぼぐさ)のこと。裏の塚山公園の管理者に聞くともうこの時期はないというので宮城の花好きの方から分けてもらった。「 #らんまん」で「 #雑草という名の草はない」という #牧野富太郎 がちょっとしたブームだが、草だけで葉っぱの数は無量大数。来年の #立春 までの #二十四節気 カウントダウンはあと15。次の #小暑 は7/7で沖縄から。Likes:131 Comments:5 Share:1
 

 
 
一、十、百、千、万、億(0が8個)、兆(0が12個)と、スーパーコンピュータのおかげで京(0が16個)まではいいとして、これ以上はほとんど馴染みがないし、垓 がい (0が20個)の上の𥝱 じょ(0が24個)にいたっては、大漢和辞典にもJIS漢字にもない字(似た文字の杼で代用されることもある)という。で、その上に行くと、穣 じょう(0が28個)、溝 こう (0が32個)、澗 かん(0が36個)、正 せい (0が40個)、載 さい (0が44個)、極 ごく (0が48個)などになり、ほとんど見たことがない。

また、さらにその上は、一文字で表せなくなったらしく、恒河沙 ごうがしゃ(0が52個)、阿僧祇 あそうぎ (0が56個)、那由他 なゆた(0が60個)、不可思議 ふかしぎ(0が64個)と0が規則正しく4個ずつ増えて最後の無量大数 むりょうたいすう(0が68個)にたどり着く(江戸時代の算数教科書・塵劫記寛永11年版)。ただ、ここでさらにややこしいのが、恒河沙(ガンジス川の無数の砂)から上の数え方が8個ずつ増える数え方もあるそうで、最後の無料大数の0は88個になるという(塵劫記寛永8年版)。