放送批評懇談会の理事長を30年にわたって務められた志賀さんが亡くなられ、tvkの日韓共同制作ドラマをつくってもらっている大山勝美さんなど、創り手の大先輩がずらりと揃った会に出席。50年前に志賀さんが創設したギャラクシー賞の選奨委員の末席に今はいるが、慧眼の士たちからすればまだまだ小僧だ。360度扇風機と言われた志賀さんだが、常に厳しく批評する透徹した眼差しを持っていた志賀さんの書を前にして、自立はしているが、本当に信念を持ち続けているかと自省した。
この日は、その足でヨコハマ創造都市センターのセミナー「創造都市の新しいかたち」に。櫻井淳計画工房が事務局となって、札幌、十和田、神戸で活躍しているアーバンデザイナー3名を呼び、地元でがんばっている岡田勉、山野真悟、池田修各氏らと対談してもらう企画だ。創造都市にするために、映像作家やアニメクリエーターや建築家などのクリエーティブな人間を多く抱擁することに注意が向いていたが、実はこういうセミナーや懇親会でどうすればいいかを考えること、考える場をどれだけ多く持っているかも大事だと痛感。
明けて9日には役所の若手との勉強会「なぎさ会」を主宰している秋元康幸さんが、黄金町ツアーをやるというので交ぜてもらった。地元小学校生としては立ち入り禁止地区だったし、ここ8年の浄化運動のキーマンに話を聞きに来たことはあるものの、ゆっくり街を歩き楽しむにはいい機会だった。ただ、せっかくギャラリーなどへ転換できた店(赤色の模型)が増えたものの、新手の商売でまた暴力団が戻って来はじめていることが残念だ。
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